イブキの短編小説

1000字短編集・素朴な暮らしの欠片を拾う

2021-09-16から1日間の記事一覧

風船【短編】

七時を指す壁掛け時計とカーテンから透けて見える草やら気が目に入る時、いつもため息が出た。コピーしてペーストしたかのような、毎日変わらない朝と町。早くここから抜け出したいと思っているだけの私までも、コピーアンドペーストして今日に持ち越されて…