イブキの短編小説

1000字短編集・素朴な暮らしの欠片を拾う

2021-09-02から1日間の記事一覧

タイマー残り一日【短編】

ボタン一つで素早く起動するパソコンの如く、私はやにわに目を覚ました。稀にアラームに頼らず自然に覚醒する朝があるのだが、そんな日は決まって夢を見ていた。今日の夢は、朝の満員電車の乗客が私を除いて全て「きゅうり」で、それがキィキィと不気味な摩…