イブキの短編小説

1000字短編集・素朴な暮らしの欠片を拾う

2021-12-09から1日間の記事一覧

アイウォントチキン【短編】

目をつむれば、小人になった私が、ヒヨコが歩き回る箱に放り込まれているファンタジーな絵が想像できた。目を開くと、大きなホースみたいな階段口から水の如く溢れ出る、人、人、人。 彼らがピヨピヨと鳴くカードをかざしながら改札を通り抜けると、皆がのっ…